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線画の色を変える方法~イラストのクオリティUP!!

イラストの見栄えを良くしたい。
すぐに上達するのは難しいけど、手っ取り早いクオリティを上げたい。

というあなたにお伝えします。




本記事の内容

イラストのクオリティUP!!線画の色を変える方法
①「クリッピング」を使って色を変える
②「透明色を固定」を使って色を変える





こんにちは、ゆうりです。

イラスト歴1年、まだまだ練習中の私です。
ですが、絵をうまく見せる小ネタはたくさん覚えました、笑

その一つがこちら。


線画の色を変える。

 

「線画の色を変えるだけでそんなに変わらんやろww」

と思うかもしれませんが、これが結構かわるんです。



こちらのイラストを見てください。

線画の色変えなし

線画の色を変えていない、黒のままのイラストです。



線画の色変えアリ

こちらは線画の色を少し変えています。


どうでしょうか!?!?

色変え無しは、線画が浮いている印象がありますが、
色変え後は線画が塗りとなじんで、やわらかくなっていると思います。





こういった効果がありますので、

今回は、線画の色の変え方を2つ紹介します。

使用ソフトはクリップスタジオペイントです。




イラストのクオリティUP!!線画の色を変える方法

①「クリッピング」を使って色を変える

レイヤーの説明

まず初めにレイヤー構造の説明をします。

線画の描かれたレイヤーは、フォルダの中に入れてひとまとめにしています。
画像のオレンジで示した部分は線画のレイヤーです。



フォルダの作成

フォルダの作成するには、画像に示すアイコンをクリックしてください。

作成後は線画レイヤーをフォルダ内へ移動させてください。
レイヤーの移動は「レイヤーを選択してドラック&ドロップ」でできます。



ラスターレイヤーを作成

線画フォルダの上に新規ラスターレイヤーを作成します。


レイヤーをクリッピング

画像上部の黒丸アイコンをクリックして「下のレイヤーでクリッピングします」。これで線画フォルダをクリッピングできました。クリッピングできたら、レイヤー横にピンク色の線が入るのでわかりやすいと思います。

補足 クリッピングとは
クリッピングした下のレイヤーの、描画部分にしか描けなくなる機能です。今回の場合、線画の上にしか描けなくなるので、線画からのはみ出しを防ぐことができます。

 



新規作成したレイヤーに描いていきます。

例として肌の線画の色を変えていきます。

①肌の色をスポイトで取ります。(画像のオレンジ部分を取りました)
②肌の色から、「彩度を高く、明度を低く」調整します。
 カラーパレットの右下へ移動させるイメージです。

この色で線画を上から塗っていきます。
クリッピングされているので大雑把に塗っても大丈夫です。



では、肌を塗る前と後で比較してみましょう。

色変え前
色変え後

どうでしょうか!?!?(二度目)

線画が肌の色になじんで、優しい印象になったかと思います。


近くの色に合わせて線画の色を変える、この技法は「色トレス」と呼ばれています。

 


色トレスは基本的には、近くの色を取って塗るだけでOKです。

・髪なら髪の色
・肌なら肌の色
・目なら、瞳の色か肌の色

を塗ります。

 

パーツ毎に塗り分けるとキレイですが、

線画を1色で塗っても見栄えは良くなります。

濃い赤1色で塗った場合

私のオススメは、濃い赤系統の色で塗ることです。
あまり手間をかけなくても見栄えがグッとよくなります。





②「透明色を固定」を使って色を変える

ではもう一つのやり方を紹介します。
ざっくり説明すると、線画レイヤーをレイヤー1枚にまとめてから色を変える方法です。

まず、線画レイヤーの入ったフォルダを選択し、右クリック後、「レイヤーの変換」を選びます。


レイヤーの変換ウィンドウ

すると、レイヤーの変換ウィンドウが出るので、種類は「ラスターレイヤー」、「元のレイヤーを残す」にチェックを入れてOKをクリックします。


ラスターレイヤー1枚の線画レイヤー

これで、ラスターレイヤー1枚の線画ができました。
(わかりやすさを考慮して、他のレイヤーは非表示にしています)



レイヤー表示の上の方にある、「透明ピクセルをロック」をクリックします。(鍵型のアイコンです)

レイヤーに鍵マークが表示されればOKです。

こうすると、何も描かれていない部分(透明ピクセル)には描き込めなくなります。



あとはこのレイヤーにお好みの色で塗ればOKです。




まとめ

・近くの色を使って線画の色を変えることを「色トレス」という。
・色トレスをすると、線画が絵になじんで、見栄えがグッと良くなる。

個人的には最初に紹介した、「クリッピングを使う方法」がオススメです。

理由は、線画レイヤーには手を加えないので、後から修正がしやすいからです。また、パーツごとで線画を分けている場合は、個別にクリッピングして、それぞれの線画レイヤーの色を変えることもできます。なにかと便利です!

以上です、参考になりましたら幸いです。
ゆうりでした。